• これが歯肉退縮・根面露出です Ⅵ

    抜歯して三ヶ月も経過すると、歯茎は綺麗に治癒しています。そこで、ここにGBR(Guided Bone Regeneration)骨誘導再生法という手術を行い歯槽骨を再生します。一枚目の画像の粒粒の見えるところが、骨補填材を入れている部分です。手術して三ヶ月くらいすると、次第に新生骨ができてきて全体が固くなってきます。そうなればインプラントを埋入することが可能になりますから、外科用のステントを製作して口腔内に合わせます。二枚目の画像はステントを口の中に装着して、インプラントの埋入の方向と深さを調べているところです。

  • これが歯肉退縮・根面露出です Ⅴ

    歯肉移植の次は、エムドゲイン治療によって歯根の周囲に歯槽骨を再生させようと試みました。しかし、根の先端の部分は既に感染が蔓延しており、エムドゲインを注入して骨の再生を期待するのは困難な状態でした。歯根の汚染した部分を丁寧にダイヤモンドバーで削り取り、表面を無菌状態にしてエムドゲインを注入して歯肉を縫合して手術は終わりましたが、やはり良好な結果は得られませんでした。そこで、露出している歯根の表面を大きく削り取って、その面積を小さくして、歯肉の自然な被覆を期待しました。その後、この状態のまま小康状態が二年半続きましたが、ついに動揺がひどくなり、膿の排出が多くなって抜歯しました。

  • これが歯肉退縮・根面露出です Ⅳ

    歯肉移植して数ヶ月して、歯肉が退縮して下がり始め、少しずつ膿が出てくるようになりました。自覚症状はあまりないのですが。そこで今度はエムドゲイン治療をして歯槽骨の再生を期待しました。

  • これが歯肉退縮・根面露出です Ⅲ

    歯肉移植して二週間後の状態です。移植された歯肉は綺麗に付着していて、審美的にも良くなっています。口蓋部の傷はもう大分良くなっています。この傷は一ヶ月もすれば元通りに治ってしまいます。さて、移植された歯茎はこんな状態で二、三ヶ月は維持できましたが、残念ながらその後は再び歯肉の退縮が始まります。

  • これが歯肉退縮・根面露出です Ⅱ

    まず露出している根面を修復するために、歯肉移植を行いました。これは口蓋部にある健全な歯肉を移植したい部分の大きさに合わせて、きれいに切り取って、それをグラフトといいますが、それをすばやく移植したい部分に丁寧に縫いつける方法です。移植したい部分の薄い上皮は綺麗に取り除いておく必要があります。以前はメスの先端で上皮を削り取っていましたが、現在ではレーザーによって簡単に上皮だけ取り除くことができます。供給側の口蓋部には切り取った後に、コラーゲンの膜を縫い付けるのであまり痛くありませんし、比較的早く元の状態にもどっていきます。移植した歯肉は二週間もすれば、完全に付着してしまいます。

  • これが歯肉退縮・根面露出です Ⅰ

    この患者さんの下顎の犬歯を見てください。これが典型的な歯肉の退縮です。歯根が大きく露出しています。どうしてこうなったか想像できますか。実はこの患者さんは、尺八という楽器を三十年間吹いていらしたのです。尺八は下唇に強く当てて演奏するため、下顎の犬歯の歯茎がこうなってしまいました。この歯をどうにか健康な状態にもどすために、歯肉移植やエムドゲイン治療による歯槽骨の再生を試みましたが、なかなか良好な結果が得られず、結局動揺し始めて歯周炎を併発し、排膿が止まらなくなって、抜歯しました。その後で、GBRという歯槽骨の再生を行い、インプラントによる修復によって、下の写真のように審美的な回復を図りました。今回はその途中経過を報告しておきましょう。

  • 松浦郡御厨の大石港でボート釣り Ⅲ

    釣れたホンカワハギは腹にたっぷりの肝が入っていて、食するには最高の一尾でした。山の方から聞こえてくるウグイスの声がとても快く、暮れていく茜色の空の下で次第に海面が静かになっていき、海風が爽やかに吹いてくると、私達が住んでいるこの日本のこの海はこんなにまで美しかったのかと思われました。釣り終わって、ボートを小さな港に漕いで行き、潮の引いた岸辺でボートをしまいました。荷物を車に載せ終わる頃、小石がたくさんある海岸の方で懐かしい光景を目にしました。それは、四、五人の少年達が海に向かって小石を思いっきり投げ合っている光景でした。私が少年だった頃、そんな光景は近くの川原に行けば、いつでも見られる風景でした。しかし、この二、三十年の間、少年達がこのように大きな自然に抱かれて遊んでいるのを見たことがなかったと思います。この光景は私にはとても新鮮に思えました。

    家に帰り着いて、まな板の上に乗せたホンカワハギは肝が乗って、とても美味しそうに見えました。

  • 松浦郡御厨の大石港でボート釣り Ⅱ

    最初のポイントはベラばかり釣れるし、根がかりが多いので、海底を覗いてみると、岩礁が沢山ありました。そこで、キスのいそうな砂地を目指して、沖の方に出て行きました。そして、岸から百メートルくらい離れた所に砂地が見えてきたので、そこで釣ることにしました。ボート用の碇を下ろして、潮流に流されないように固定します。仕掛けに餌をつけて沖の方に投げ込みます。それを少しずつ引いて魚を誘います。そうやって釣っていると、一緒に来ていた家内が目配せして「あれ、あれ」と言うので、そっと指差す方に眼をやりました。ボートのすぐ下一メートル位の手の届きそうな海中に、旨そうなジャストサイズのコウイカがいるではないか。「こいつは刺身にしても、天麩羅にしても、絶品だろうなぁ」と思って見つめていると、眼と眼が合ったのか、ロケットみたいにシューッと逃げていきました。イカ用のエギを持ってきていたら釣れるかも知れない、と考えていると、当たりが来たので上げてみた。ハゼだった。ハゼがいるなら、キスも釣れるかなと思っていると、大きな当たりが来た。リールを巻いていくと、ぐいぐいと下に引き込もうととする。ベラとは、まったく違っている。しぶとい引きを見せて上がってきたのは、キスではなく、キスより上等の良形のホンカワハギでした。

  • 松浦郡御厨の大石港でボート釣り Ⅰ

    五月十六日日曜日、高速道路を通って、伊万里に行き平戸方面に向かって走り、長崎県の松浦郡の御厨にある大石港でボート釣りをしてきました。ボート釣りは数年ぶりです。早く行きたかったのですが、なかなかその機会がありませんでした。御厨の星鹿港近辺は魚影が豊かで魚の種類も多いです。海が綺麗でとても素晴らしい所です。今回はキスをねらってボートを出しました。しかし、最初のポイントではベラばかりでキスが来ません。ベラは食べても肉質が柔すぎて、あまり美味しい魚ではないので、リリースして逃がします。

  • 長崎県松浦郡星賀港にてエギングⅡ

    対岸の波止にも若者たちが四、五人エギングに興じていましたが、彼らは風に向かってエギを投げているので飛んでも30メートルくらいしか飛びません。それに比べると、こっちは風に乗せて飛ばせるので、その二倍の60メートルも飛ばすことができます。水のきれいな海の上をエギがすうーっと遠くまで飛んでいくのは、見ていて快いものです。そうやって二時間近く釣っていると、地元のおじいさんがやってきて、「去年はイカがよう上がっとったが、今年はあんまり上がらんもんね」「魚の方も数がへっとる、あんまり釣れよらん」と、そばで小汚い歯を出して言うものだから、少しがっかりしました。それでも、気を取り直してまた釣り出しました。四時半を過ぎると、今度は別のおじいさんが竿を数本と道具を持ってやってきました。「ここで、夜釣りをせらっしゃるですか?」と尋ねるので、「いいえ、夕方には帰ります」と答えると、にんまりしてからがさごそ竿を出して、防波堤の高い壁の向こう側に仕掛けを投げて何か釣り出した。まき餌かごが付いているので、アジでも釣っているのだろう。しばらくすると、海水の入ったバケツの中に小さな魚が動いている。小ぶりのアジであった。「もっとこんまい方がいいけどなぁ」と、じいさんはつぶやいている。これでイカを狙うらしい。しかし、今の季節の夜釣りは寒さがこたえるであろう。釣り人も様々である。それがまた楽しい。

    波止の釣りは楽しい事も多いけれど、危険な面も多い。波止で釣りをする時は、必ずライフジャケットを着ておきましょう。海に落ちてしまった場合のことを考えて、どこに階段があるのか必ず確認しておきましょう。誰かが海に落ちてしまった時は長い柄の付いたタモ網などを使って、落ちた人を階段の方に導いてあげてください。家族連れの方で小さな子供をそばで遊ばせている人が時々見られますが、大変危険ですから、お子さんにも必ずライフジャケットを着せてあげておきましょう。釣り人のマナーです。

    日が暮れて、松浦の海岸沿いの道を車で走っていると、東の方の山影から、大きな月が出てきました。満月で、今まで見た月の中では一番大きかったと思います。「あんな大きなお月様は初めて見たわ」家内が言いました。こういう空気の綺麗な場所では、月も大きく美しく見えるようです。イカは釣れませんでしたが、いいものを見ることができました。

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