• これが歯肉の下にできた歯石です

    歯周病の手術をしていると、歯茎の下の所から大きな歯石が出てくることがあります。この間もある中年の男性の歯肉の下から大きな歯石が出土しました。この歯石は色が暗褐色あるいは暗赤色を呈しており、表面がごつごつしていて大変硬い歯石です。最初の写真が表側の写真で、次の写真が裏側の写真です。大きさがよく分かるように、下の親知らずの歯牙を横に置きました。長い時間をかけてここまて゛大きくなるため、この歯石はとても硬いです。この歯石は歯肉の下に付着していますから、歯肉縁下歯石と呼びます。この歯石は早めに取り除かないと、次第に大きくなっていき、硬さもだんだん硬くなってなかなか取れなくなっていきます。ですから、こまめに歯石除去を行うことが大切なのです。二十歳をすぎたら、年間に二回、半年に一度は、歯科医院に行って歯石をとってもらいましょう。また、中年以上の方で一度中等度の歯周病と診断された方は、歯石を取ってもらってよくなったと過信せずに、毎月一度歯科医院に行って歯石を取ってもらうことが重要です。中等度以上の歯周病になった人の歯茎は、歯周ポケットが深いため、すぐにまた歯石ができてしまいます。

    これをこまめに取り除くことが、歯の健康につながるのです。

  • 重度の歯周病の術後は良好

    今年の7月に重症の歯周病の症例として、ブログに載せていた患者さんの歯周病の手術がほぼ終了して良好な結果が得られたので、報告しましょう。あんなにひどかった排膿と出血はどうなったのでしょうか。患者さんの驚くべき回復力で、手術後の歯肉の状態は大変良好な状態になっていました。出血は止まり排膿もほとんどなくなり、歯肉の色がピンク色になって健康的な状態に近づいていました。二番目の写真がそうです。慢性的な歯肉の腫脹が治ったために、歯茎が下がり歯冠修復物(かぶせ物)の下に隙間ができていますが、それはやり直して、修復する予定です。

  • 重度の歯周病

    どうしてここまで悪くなったのか、三十代の後半のこの男性の歯肉の状態は惨憺たる有様でした。歯周ポケットの深さは八、九ミリメートルを超えており、食事中も出血するし、歯磨きしても出血する状態で、正に手のつけられない状態でした。毎日の口腔ケアを怠ると、こういう結果が待っています。数日後に歯周病の手術を行いました。三枚目の画像がその写真です。手術では、メスで歯肉に切開を入れて歯肉弁を剥離して、不良肉芽組織や歯肉縁下の深い部分に付着している歯石を取り除きます。その後、頬側と口蓋側の歯肉弁を縫合していきます。この縫合が一般の皮膚の縫合と異なって、結構難しいのです。なぜかというと、出血して見づらい歯と歯の間を上手に縫合の針を通さなくてはならないからです。写真は手術して五日後の状態ですから、歯肉の腫脹が引いて縫合した糸が緩んだ状態になっています。

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