• 上顎の骨再生の難症例

    この患者さんの場合は、上顎の臼歯部に長い間部分入れ歯を使用しておられて、その金具を掛けていた大臼歯が動揺して抜け落ちてしまったために、その歯の周囲の骨はとても薄い状態になっていました。厚さが二、三ミリメートルしかなかったのです。しかもその骨の形状はでこぼこしていて複雑な形をしていました。さらに上顎洞の粘膜は肥厚が著しくて、洞内の大半が浸潤性の肥厚で満たされていました。このようなケースでは、当然のことながら、洞の粘膜を大きく挙上することはできません。挙上できるとすれば、歯槽頂部を少し上げる位でしょう。この薄い骨にインプラントを何とか埋入するには、垂直方向に骨を造成しなくてはならないでしょう。一枚目の画像を見ると、ここの骨がどんなに薄いかお分かりになるでしょう。二枚目の画像は、この骨にサイナスエレベーションを行って骨を作り、さらにGBRを行って、どうにか骨の厚みを八ミリメートルくらいまで増やした状態を映したものです。

    これはかなり難度の高い症例です。

  • GTRって、何?

    歯周病の手術の中で、メンブレインという非吸収性の膜を使う再生医療の事です。組織再生誘導法(guided tissue regeneration:以下GTR法)は、1976年Melcherによる仮説に基づいて開発されました。日本では1992年より認可され、応用されています。以後、より高い予知性を獲得するため、さまざまな材料や方法によるGTR法の改良が報告されています。写真は右下の大臼歯の症例です。

  • ここまで来た、歯科医療

    ある日のこと、中年の女性の患者さんがいらっしゃいました。左側の頬が大きく腫れてしました。口の中を見てみると、左下の奥歯の周りが赤く腫れていて黄色い膿が出ていました。そこでレントゲン写真を撮ってみると、一番奥の歯の根が割れていてその周りがひどく化膿していました。下の最初の写真がそれです。その日は切開をして、膿を出してから、お薬を差し上げました。四、五日して腫れがおさまってから、抜歯をしました。そして歯茎が十分固まってから、GBRのオペを行い骨を再生しました。次の写真がその写真です。白い部分が再生した骨の部分です。GBRから四ヶ月してインプラントを埋入しました。その後三ヶ月してインプラントの上にかぶせ物を作りました。それが最後の写真です。奥歯の根が割れて化膿して顔が腫れてから十ヶ月後に、インプラントによって以前の健康な歯の状態に再生できた。十ヶ月したら元の歯の機能がよみがえった。これが現在の素晴らしい歯科医療なのです。

  • GBRって、何?

    GBRという言葉は、今では我々歯科医師の診療の中で切っても切れない程大きな地位を占めるようになりました。GBRとは、Guided Bone Regeneration(誘導的骨再生術)を略した言葉です。歯周病などで喪失した歯槽骨をいろいろな方法によって再生させることなのです。下の最初のレントゲン写真を見てください。歯周病になって長い間放置されたために、歯はぐらぐらになって痛くて咬めなくなってしまいました。よく見ると歯の根の周りの骨は大きくなくなっていて黒い暗影が見えています。そこでこの歯を抜いてから、歯茎が固まるのを待って、GBRの手術を行いました。それが二番目の写真です。白い部分が再生された骨の部分です。GBRのオペをしてから三ヶ月後にインプラントを埋入しました。それから又三ヶ月後にインプラントの上にかぶせ物を製作しました。それが最後の写真です。これで歯周病になる前の健康だった頃の状態に戻ってしっかりと咬めるようになりました。10年20年前には歯科医院に行ってどんな治療をしていたでしょうか。きっと、歯を抜いてから、となりの歯を削ってブリッジにするのが当たり前だったでしょう。でも今では、骨再生法によって、より高度な歯科医療が受けられるようになったのです。

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