• インプラントの埋め込み手術は難しいのか?

    インプラントの埋入(埋め込み)は、平らな木材に木ねじをドライバーでねじ回して埋め込むような容易なものではありません。なぜなら、人間の顎の骨は表面は皮質骨といって硬い骨の部分と中の方の海面骨という柔らかい骨の部分があって、さらに海面骨の中も硬い部分とほとんど骨がない肉芽組織や脂肪組織のような極端に柔らかい部分も存在しているからです。骨にドリルで穴を開けていく時、ドリルの先端は硬い骨にぶつかると、柔らかい方に逃げてしまいます。ですから思った通りの方向に打ち込んでいるつもりでも、少し角度がずれていたりするのです。慣れてくると、ドリリングしている時に硬い骨をよけて、ドリルの先が動いているのが分かるようになってきます。予定した方向にまっすぐに打ち込む必要があるなら、硬い骨の方にある程度力を加えなくてはなりません。これも一つの技術です。複数のインプラントをどうしても平行に打ち込みたい場合も、ドリルの先端が骨の柔らかい方に逃げるのをできるだけ抑えなければなりません。下のレントゲンの画像のように、二本のインプラントを平行に埋入する場合、右側のインプラントの周りの骨はGBR(骨造成術)で作られて三ヶ月しか経過していないので、その部分は柔らかいことを念頭において対処しなくてはなりません。埋入する骨が柔らかい場合は、最終のドリルの太さを一つ細めのものに代えたり、最終ドリルのドリリングを所定の深度よりいくらか浅くするなどして、インプラントの初期固定を確実にするのも、また一つの技術なのです。

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