• 下顎の大きな親知らずの抜歯の話

    下顎の大きな親知らずの抜き方を解説しましょう。大きな下の親知らずつまり智歯は、たいてい水平埋伏智歯と言って横向きに生えています。隣の第二大臼歯との間に隙間ができるため、様々な障害を引き起こします。炎症、う食(虫歯)、歯列不正などです。この親知らずが普通の大きさならば、分割することにより大概の歯科医院にて抜いてもらえます。しかし最初の写真のように異常に大きな智歯の場合は、歯の根の先端が下顎の神経の走行部分に掛かっていることが多いため、そのままの状態で抜歯を行うと、神経を傷つけてしまい唇や頬の部分に麻痺を起こしてしまいます。そこで、このような大きな智歯の抜歯では、まず歯の歯冠つまり頭の部分をカットしておきます。二番目の画像がカットした状態です。そのまま数ヶ月放置しておきます。この大きな智歯の場合は6ヵ月間放置していました。そうすると歯冠のない歯牙は次第に口腔内の方に移動してきます。三番目の画像を見てください。手前の方に三ミリから四ミリ移動しています。この位移動すると、下顎の神経から大分離れていますから、抜歯しても、神経を傷つけることはありません。ここまで移動したら安心して抜くことができます。四番目の画像が歯を抜いた時の写真です。隣の歯に見られた適合の悪かった金属冠はやり直していますから、適合がよくなりました。これが下顎の大きな智歯の抜歯のやり方です。

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