• 20年というのは、やはり凄いことです

    下のパノラマレントゲンの画像を見てください。平成元年の二月に作ったブレードインプラントの今の映像です。現在でもちゃんと機能しています。すでに20年と8ヶ月の歳月がたっているんです。その頃は、今のような優れたインプラントは存在していませんでした。このインプラントは形状記憶インプラントといい骨に溝を骨バーを使って彫った後に、氷で冷やしたインプラントを専用のプライヤーでまっすぐに矯正してから、骨の溝の中に打ち込みます。所定の位置まで打ち込んだら、50度位の滅菌したお湯を骨溝の中に注ぎ込みます。するとこのインプラントはその足の部分が左右に交互に広がるために、骨の溝の中に堅く固定されます。これで骨の中にしっかりと植立されるのです。その後切開した歯肉の治癒を待ってから、上のかぶせ物を製作します。それから20年の間、ほとんどトラブルなしに口腔内で働き続けたことは素晴らしいことです。現在ではこの種のインプラントはほとんど使用されなくなりました。私にとっても大変貴重な一つの症例です。

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田中歯科