• 年間のインプラント埋入本数を誇るような歯科医院には行かないこと

    最初の写真をご覧ください。広告をよく出している歯科医院で一年前にインプラントの治療をされたそうです。インプラントの被せ物がしっくり来ないので、三回やり直してもらったそうです。三回やり直してこうなったのですが、今でも満足していないそうです。他の歯も治療してもらったのですが、インプラントじゃないところは代診の先生から治療してもらったけれど、咬み合わせが悪くて、全体的に歯がぐらぐらしてきて痛みがあるので、通院するのをやめて、私の歯科医院に来られたそうです。

    全体的な歯周病の治療が不十分なのはすぐに分かりましたが、インプラントの治療に関しては多くの疑問を感じました。二番目の画像はそのレントゲンの画像ですが、被せる修復物の歯の中心にインプラントが埋入されておらず、歯と歯の間にインプラントが埋入されています。そのためインプラントのアバットメント(金属の上部構造物の土台)が歯と歯の隙間に見えているわけです。こういう被せ物では患者さんは満足するはずがありません。何回やり直してもこの写真の状態が精一杯でしょう。

    前歯部および小臼歯部つまり口を開けた時に見える部分のインプラント治療は審美的なものでなければなりません。

    三番目の写真を見てください。この方の口の中には4本のインプラントが入っていますが、どの歯に入っているのか分かりますか。四番目のレントゲンの画像をご覧ください。4本のインプラントのうちの天然の歯に隣接したインプラントがその歯根のぎりぎりの部分に入っているのが分かりますか。審美的な美しいインプラント治療をするためには歯根ぎりぎりの所にドリリングして埋入しなければいけません。これがこのインプラント手術の一番難しいところなのです。手術のためのステント合わせ(これによって埋入方向と深度を確かめる)も数回に及びます。一回合わせた位では不十分です。数回のステントの丁寧な修正が重要です。

    最初の患者さんのインプラントのレントゲンを見てください。インプラントは何ら計画性がなく漫然と埋入されているように見えます。このようなインプラント手術ならば比較的容易だといえます。こんな手術なら1年間に1000本打っても2000本打っても、さほど難しいことではありません。年間にどんなに沢山のインプラントを手がけたからといっても、それはその人の技量を示すものではありません。数を誇るような歯科医院はよくありません。

    患者さんの期待を裏切るようなことはしたくないものです。

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