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上顎7番のサイナスフロアエレベーション
上の歯もそうですが、下の歯も親知らずの手前の第二大臼歯を歯周病で喪失してしまう人はたくさんおられます。喪失してそのまま放置しておられる方も数多く見受けられます。このような場合に56を土台にして延長型のブリッジにしたりしますが、それがあまり長持ちしないことは素人でも理解できるところです。長期に渡ってしっかりと咬めるようにするのならインプラントがいいですよね。下の最初の画像を見てください。歯周病で第二大臼歯がなくなっています。これではうまく咬めませんから、インプラント治療をすることにしました。歯槽骨が不足しているからまずGBRを行い、骨化するのを待ってサイナスフロアエレベーションをして上顎洞底を上げてインプラントを埋入し同時に追加のGBRを行っています。この患者さんは小太りのメタボリックシンドロームを持った方ですから、サイナスフロアエレベーションは歯槽頂からアプローチするにしてもラテラル(側方)からアプローチするにしても、かなり難しいことは覚悟しなくてはならないでしょう。分厚い頬粘膜の肉を掻き分け掻き分けしながら、手術を行わなくてはなりません。ラテラルの場合は上顎洞内を直接見ることはできませんから、ミラーテクニックを多用しなくてはなりません。ひたすら忍耐です。上顎洞粘膜を傷つけるリスクが高いから十分に注意が必要でしょう。歯槽頂からオステオトームを使用する場合も粗造な造成骨の上から行うため最初のドリリングの位置と方向をしっかりと見極めることが大切です。そのためにはできるだけ正確な外科用のステントを作っておかなくてはなりません。信頼できるステントがあれば、この手術は成功に導くことができます。今から7番単独のインプラント治療の需要はますます大きくなるでしょう。インプラントを志す歯科医師向けのブログになってしまいました。申し訳ないです。
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